第5回 がん検診の受診促進のための意識調査について

今回のアンケ-トは、がんの早期発見に不可欠である、がん検診の受診率向上に向けた取組みの参考とするため、実施いたしました。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

 

<調査の概要>

 

1 調査期間 平成29年7月27日〜8月9日
2 調査対象 オ−プンとくしまe−モニタ−200名
3 回答状況 回答者数 193名 回答率 96.5%
問1
【がんに対する意識】
「がん」は、2人に1人がかかると言われていますが、自分もかかる可能性があると思いますか。
「そう思う(50.3%)」と「どちらかと言えばそう思う(32.6%)」を併せると82.9%の方が、自分がかかるかもしれない病として認識されています。
[1] a. そう思う (50.3%) 97
[2] b. どちらかと言えばそう思う (32.6%) 63
[3] c. どちらかと言えばそう思わない (15.5%) 30
[4] d. そう思わない (1.6%) 3
問2
【がん検診に対する意識】
がん検診は、がんの早期発見、早期治療につながる重要な検査であると思いますか。
「そう思う(77.2%)」と「どちらかと言えばそう思う(20.2%)」を併せると97.4%の方が、がん検診を重要な検査として認識されています。
[1] a. そう思う (77.2%) 149
[2] b. どちらかと言えばそう思う (20.2%) 39
[3] c. どちらかと言えばそう思わない (2.6%) 5
[4] d. そう思わない (0.0%) 0
問3
【受診の有無】
 がん検診を受けたことがありますか。
82.9%の方が「自分がかかるかもしれないと思う」、97.4%の方が「がん検診は、がんの早期発見、早期治療につながる重要な検査であると思う」と回答されていますが、「がん検診を受けたことがある。」と回答された方は68.4%に留まっており、がんに対する意識と実際の受診行動には差が見られます。
[1] a. ある (68.4%) 132
[2] b. ない (31.6%) 61
問4
【がん検診の種類】
 問3で「aある」と回答した方にうかがいます。
 過去2年以内に受診したことのある「がん検診」を選択してください。
 (複数選択可)
「胃がん検診、肺がん検診、大腸がん検診」に比べ「子宮がん検診、乳がん検診」の受診者が少ないのは、対象者が女性のみであるためだと思われます。
[1] a. 胃がん検診 (66.7%) 88
[2] b. 肺がん検診 (52.3%) 69
[3] c. 子宮がん検診 (33.3%) 44
[4] d. 乳がん検診 (40.9%) 54
[5] e. 大腸がん検診 (54.5%) 72
問5
【がん検診受診機会】
問3で「a.ある」と答えられた方
 がん検診をどのような機会に受けましたか。(受診回数の多いものを1つ選択)
がん検診を受けたことがある方の約9割が「市町村が行うがん検診」か「職場におけるがん検診」を受診されていることから、がん検診受診率の向上に向けては、市町村及び職域との連携が重要になると思われます。
[1] a. 職場におけるがん検診(定期健診・補助を受けての人間ドック等) (42.4%) 56
[2] b. 市町村が行うがん検診 (46.2%) 61
[3] c. 全額自費で個人的に検診を受けた(人間ドック等) (11.4%) 15
問6
【がん検診受診理由】
問3で「a.ある」と答えられた方。
 がん検診を受けた理由は何ですか。
(複数回答可)
 受診理由としては、「市町村から検診のお知らせのハガキや通知などが届いたから (41.7%)」、「市町村の検診内容にあったから (32.6%)」や「職場の検診内容にあったから (34.8%)」など、市町村の広報活動や職場での周知によるところが大きいと思われます。
 また、それ以外の受診理由としては「気になる症状があったから (15.9%)」や「周りの人が「がん」になったりしているから (15.9%)」など「がん」を身近な問題として感じられた機会を挙げられた理由が多くありました。
[1] a. かかりつけ医に勧められたから (7.6%) 10
[2] b. 気になる症状があったから (15.9%) 21
[3] c. 職場の検診内容にあったから (34.8%) 46
[4] d. 周りの人が受けているから (5.3%) 7
[5] e. 市町村の検診内容にあったから (32.6%) 43
[6] f. 市町村から検診のお知らせのハガキや通知などが届いたから (41.7%) 55
[7] g. 周りの人が「がん」になったりしているから (15.9%) 21
[8] h. 家族や友人などに受診を勧められたから (9.8%) 13
[9] i. テレビや新聞で検診を勧める情報を見聞きしたから (13.6%) 18
[10] j. 費用が安かったから (12.9%) 17
問7
【がん検診を受診しない理由】
問3で「b.ない」と答えられた方にうかがいます。
 検診を受けない理由は何ですか。
(複数選択可)
検診を受けない理由としては、「必要なときは医療機関を受診するから (36.1%)」が最も多く、次いで「時間がとれないから (26.2%)」、「費用がかかるから (18.0%)」と続いています。今後がん検診は、「医療機関を受診する必要が無い状態からこそ受ける必要がある。」との呼びかけを行っていく必要があります。
[1] a. 心配なときは医療機関を受診するから (36.1%) 22
[2] b. 時間がとれないから (26.2%) 16
[3] c. 休日夜間に受けられないから (6.6%) 4
[4] d. 医療機関で定期的に通院や検査(診察)を受けているから (16.4%) 10
[5] e. 費用がかかるから (18.0%) 11
[6] f. 受診できる期間が短く日程が合わないから (9.8%) 6
[7] g. 結果が恐いから (11.5%) 7
[8] h. 検査内容や方法が分からず不安だから (8.2%) 5
[9] i. がん検診の対象年齢ではないから (8.2%) 5
[10] j. いつどこで受診できるかわからないから (11.5%) 7
問8
【がん検診受診の条件】
どのような条件であれば、がん検診を受けたいと考えますか。
(主なものを3つ選択)
 「各がん検診が一度に受けられる (48.2%)」、「特定健診と同時に各がん検診が受診できる (29.0%)」、「短時間で受けられる (21.2%)」「休暇を取らずに勤務時間内に受けることができる (15.0%)」など時間の短縮を求める回答が多く見られます。
[1] a. がん予防や気になる症状について、検診時にアドバイス等が受けられる (32.6%) 63
[2] b. 休暇を取らずに勤務時間内に受けることができる (15.0%) 29
[3] c. 職場や自宅の近くで気軽に受けられる (30.1%) 58
[4] d. 休日に受けられる (20.7%) 40
[5] e. 検診を受けると特典がついている(日帰りバスツア-やホテルでのランチなど) (7.8%) 15
[6] f. 各がん検診が一度に受けられる (48.2%) 93
[7] g. 特定健診と同時に各がん検診が受診できる (29.0%) 56
[8] h. 無料で受けられる (41.5%) 80
[9] i. 短時間で受けられる (21.2%) 41
[10] j. 市町村から個別に通知が届き、受診できる場所・時間が選択できる (20.2%) 39
[11] k. かかりつけ医のところで、すぐに受けられる (8.3%) 16
問9
【費用】
がん検診の自己負担費用として、1種類の検診につき、いくらなら検診を受けようと思いますか。
(1つ選択)
1種類のがん検診につき501円~1,000円までの自己負担なら受けようと思うと回答された方が一番多く見られました。
[1] a. 無料 (15.0%) 29
[2] b. 500円以下 (10.9%) 21
[3] c. 1,000円以下 (32.1%) 62
[4] d. 2,000円以下 (18.7%) 36
[5] e. 3,000円以下 (12.4%) 24
[6] f. 費用は問わない (10.9%) 21
問10
【啓発情報】
 がん検診の受診を勧める情報について、どこで見聞きしましたか。
 (複数回答可)
がん検診を勧める情報については、「テレビ・ラジオ (56.0%)」、「行政機関の広報 (47.2%)」、「 病院・診療所・検診機関などの医療施設 (35.2%)」などが挙げられています。「テレビ・ラジオ 」でがんにかかった有名人の方のニュ-スが取り上げられたことなどにより、行政の広報(市町村から検診のお知らせのハガキや通知など)などに関心を向けて頂いているように思われます。
[1] a. テレビ・ラジオ (56.0%) 108
[2] b. インターネット (16.6%) 32
[3] c. 行政機関の広報 (47.2%) 91
[4] d. 職場の広報 (11.9%) 23
[5] e. 病院・診療所・検診機関などの医療施設 (35.2%) 68
[6] f. 公共施設のポスター(駅、役所など) (8.3%) 16
[7] g. 新聞・雑誌・書籍 (25.4%) 49
[8] h. 金融機関や保険会社の窓口 (5.2%) 10
[9] i. 家族,友人や職場の同僚 (16.1%) 31
[10] j. 行政機関やNPO法人等が実施するイベント (7.3%) 14
性別
[1] 男性 (48.7%) 94
[2] 女性 (51.3%) 99
年齢別
[1] 20歳未満 (1.0%) 2
[2] 20~29歳 (4.7%) 9
[3] 30~39歳 (17.1%) 33
[4] 40~49歳 (20.7%) 40
[5] 50~59歳 (21.8%) 42
[6] 60~69歳 (22.8%) 44
[7] 70歳以上 (11.9%) 23
職業別
[1] 農林漁業 (5.7%) 11
[2] 農林漁業以外の自営業 (6.2%) 12
[3] 会社員 (28.0%) 54
[4] 団体職員 (10.9%) 21
[5] 主婦 (21.8%) 42
[6] 学生 (2.6%) 5
[7] 公務員 (0.0%) 0
[8] その他 (24.9%) 48
住所別
[1] 徳島市 (34.2%) 66
[2] 鳴門市 (5.7%) 11
[3] 小松島市 (8.3%) 16
[4] 阿南市 (5.2%) 10
[5] 吉野川市 (6.2%) 12
[6] 阿波市 (4.7%) 9
[7] 美馬市 (2.6%) 5
[8] 三好市 (2.6%) 5
[9] 勝浦町 (2.1%) 4
[10] 上勝町 (1.6%) 3
[11] 佐那河内村 (1.0%) 2
[12] 石井町 (3.1%) 6
[13] 神山町 (1.0%) 2
[14] 那賀町 (1.6%) 3
[15] 美波町 (1.0%) 2
[16] 牟岐町 (1.0%) 2
[17] 海陽町 (0.5%) 1
[18] 松茂町 (2.6%) 5
[19] 北島町 (4.1%) 8
[20] 藍住町 (4.7%) 9
[21] 板野町 (1.0%) 2
[22] 上板町 (2.6%) 5
[23] つるぎ町 (0.5%) 1
[24] 東みよし町 (2.1%) 4